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近年、人工知能(AI)分野における急速な技術革新と投資拡大を背景に、投資家の間では市場の先行きに対する不安や動揺が広がっていた。
しかし、そのような状況にもかかわらず、米国時間2月25日に発表されたエヌビディアの四半期決算は、市場予想を大きく上回る好調な内容となった。
四半期売上高は前年同期比73%増の681億ドル(約10兆6千億円)に達し、1株あたりの純利益(EPS)も1.62ドルと、いずれもファクトセットがまとめた市場予想の661億ドル(約10兆3千億円)、1.54ドルを上回る結果となった。
さらに、通期の売上高は2159億ドル(約33兆7千億円)、EPSは4.77ドルと、これも市場予想を上回っている。
特筆すべきは、第4四半期におけるデータセンター事業の売上高が全体の91%以上を占め、623億ドル(約9兆7千億円)と過去最高を記録した点である。
これは前年同期比で75%の増加に相当し、AI関連需要の急拡大を如実に示していると言える。
いわゆる「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる主要テクノロジー企業群の中で、年初来で株価が上昇しているのはエヌビディアのみであり、テスラ、マイクロソフト、アルファベット、メタ、アップル、アマゾンはいずれも株価が下落している状況だ。
そのため、今回発表されたエヌビディアの決算はAI関連分野における最新かつ重要な指標となった。
一方で、ウォール街ではAI技術への期待が高まる一方、慎重な見方も根強い。
アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフトの4社は2026年までに合計6100億ドル(約95兆2千億円)を投資する計画を明らかにしており、特にアマゾンは最大2000億ドル(約31兆2千億円)の設備投資を見込んでいる。
これらの企業はAI製品への需要増大をその理由として挙げているが、依然として投資家の間にはAI分野への過熱感やリスクに対する懸念が残っている。
実際、ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリストは、今年の投資額が予想を上回る規模であることを指摘し、カンター・フィッツジェラルドのエコノミストも計算能力への需要が「飽くなき」ものである一方、AI関連投資に対する不安は払拭されていないと述べている。
また、2月初旬にはアンソロピックによるAIチャットボット「Claude」への新たなプラグイン追加が世界のソフトウェア株に影響を与え、投資家心理を動揺させた。
こうした中、エクイティ・アーマー・インベストメンツのルーク・ラーバリCEOは、エヌビディアの好調な業績見通しに対して投資家が前向きな反応を示すならば、下落傾向にあったAI関連株が再び上昇に転じる可能性が高いとの見解を示している。