À propos de Todaii Japanese
Réseau Social
Version de l'Application
Autres Applications
Copyright appartient à eUp Technology JSC
Copyright@2025
JLPT N1 – Reading Exercise 23
来世紀らいせいきに向むけて、個人こじんレベルであれ地域社会ちいきしゃかい・地球規模ちきゅうきぼであれ、科学技術かがくぎじゅつの進歩しんぽゆえにいっそう複雑ふくざつになっていく問題もんだいに対たいして、個人こじんが判断はんだんしなくてはならない局面きょくめんが増ふえていくことだろう。その時ときに自分じぶんなりに納得なっとくのいく判断はんだんを下くだすためには、科学かがくに無関心むかんしん・無理解むりかいを決きめこんだりせず、ふだんかち科学かがくに日ひを向むけ、科学的かがくてきな考かんがえ方かたにふれている必要ひつようがあるだろう。つまり、「1」科学かがくと社会しゃかいを結むすびつける良質りょうしつの情報じょうほうが必要ひつようなのである。その情報じょうほうは自分じぶんの行動こうどうに役立やくだてるために受信じゅしんするだけではなく、場合ばあいによっては、自みずから責任せきにんある発信者はっしんしゃとなるために役立やくだてることも大切たいせつである。残念ざんねんなことに、科学者かがくしゃがもたらした成果せいかは、そのままでは判断材料はんだんざいりょうとしては「2」役やくに立たたないことが多おおい。まず、専門用語せんもんようごゆえに科学かがくはとりつきにくい。科学かがくが高度こうどになり細分化さいぶんかしたために、領域りょういきが異ことなれば科学者かがくしゃでも理解りかいが困難こんなんな状況じょうきょうになってしまっている。良質りょうしつの情報じょうほうは優すぐれた「3」表現能力ひょうげんのうりょくをともなわなくてはならないが、実際じっさいのところ、研究けんきゅうに専念せんねんしている科学者かがくしゃには時聞的じかんてき余裕よゆうがなく、そうした表現能力ひょうげんのうりょくを磨みがくいとまもないのが普通ふつうである。一方いっぽうで、「4」科学者かがくしゃにも良質りょうしつの情報じょうほうが必要ひつようである。科学者かがくしゃは何なにかしら新あたらしいことを世界せかいに先駆さきがけて発見はっけん・発表はっぴょうすることに熱中ねっちゅうするものである。その結果けっかが化学かがく・生物せいぶつ・核兵器かくへいきの開発かいはつに加担かたんすることはないか、あるいはわれわれの生活せいかつないしは地球ちきゅうという生態系せいたいけいに思おもいもよらぬ影響えいきょうを与あたえることがないかに思おもいを馳はせる機会きかいは、必かならずしも多おおくはない。「5」こうした点てんに関かんして、科学者かがくしゃは外部がいぶから指摘してきされる必要ひつようがある。「___6___」、最先端さいせんたんの科学かがくの研究成果けんきゅうせいかとその社会的しゃかいてき意味いみを科学かがくに慣なれ親したんでいない人ひとに、また社会的しゃかいてき意味いみについては科学者かがくしゃに対たいしても改あらためて説明せつめいする人材じんざい、つまり科学かがくのインタープリターが必要ひつようとなる。インタープリターは専門用語せんもんようごの単たんなる直訳者ちょくやくしゃではなく、問題もんだいを指摘してきし、進すすむべき方向ほうこうを示唆しさする、科学かがくと実生活じつせいかつの橋渡はしわたしをする解説かいせつ・評論者ひょうろんしゃである。かれらが架かけるその橋はしは、専門化せんもんかした科学技術かがくぎじゅつを公開こうかいして市民しみんを啓蒙けいもうするという一方通行いっぽうつうこうのものであってはいけない、インタープリターには科学者かがくしゃがふだん忘わすれがちな社会しゃかいへの波及効果はきゅうこうか、倫理的りんりてき問題もんだい、他ほかの科学技術かがくぎじゅつや学問分野がくもんぶんやとの連繋れんけいの可能性かのうせいなども鋭するどく指摘してきしてほしい。また、一般いっぱんの人ひとの科学かがくに対たいする素朴そぼくな疑問ぎもんの中なかからインタープリターが斬新ざんしんな考かんがえを吸すい上あげることで、科学者かがくしゃは思おもいもよらぬ発想転換はっそうてんかんのヒントを得えられることも考かんがえられる。現在げんざいでも優すぐれた作家さっか、評論家ひょうろんか、科学者かがくしゃ、ジャーナリストなどが先端科学せんたんかがくのインタープリターとして活躍かつやくしているが、21世紀にじゅういっせいきに向むけてその活躍かつやくはますます期待きたいされている。(課田かだ玲子れいこ「杜会しゃかいのなかの科学かがく、科学かがくにとっての社会しゃかい」『現代日本文化論げんだいにほんぶんかろん13日本人にほんじんの科学かがく』による)いとま: 暇ひま、時間じかんのゆとり