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JLPT N1 – Reading Exercise 63
以下いかは、ある映画監督えいがかんとくが書かいた文章ぶんしょうである。勝負しょうぶを続つづけている限かぎりは、負まけは確定かくていしない。勝かったり負まけたりしながら、人生じんせいは続つづいていく。ただ、勝負しょうぶを続つづけていくうちにだんだん勝負勘しょうぶかんはついてくるし、くだらない失敗しっぱいはしなくなってくる。スキルが上あがってくるからだ。映画えいがの話はなしで言いえば、僕ぼくは映画制作えいがせいさくのシステムそのものに、大負おおまけをしない仕掛しかけを組くみ込こんだ。それは、「1いち」「他人たにんと仕事しごとする」ということだ。他人たにんという客観性きゃっかんせいを映画制作えいがせいさくの現場げんばに持もち込こめば、独ひとりよがりな作品さくひんに突つっ走ぱしることをかれらが防ふせいでくれる。それに僕ぼくは優秀ゆうしゅうなやっとしか組くまないから、僕ぼく一人ひとりで何なにも考かんがえるずっと映画えいがの質しつは高たかくなるのだ。勝負しょうぶを続つづけていると、思おもわぬ成果せいかが飛とび込こんでくることがある。かって負まけたと思おもい込こんでいた勝負しょうぶに、後あとになって勝かってしまうことがあるのだ。僕ぼくの例れいで言いえば、愚直ぐちょくに映画えいがを撮とり続つづけて、ある程度ていどの評価ひょうかを得えるうちに、かってボロクソに言いわれた作品さくひんに光ひかりが当あたり、再評価さいひょうかされるようなこともある。(中略ちゅうりゃく)だから「2に」絶対ぜったいに勝負しょうぶを諦あきらめてはいけない。ただし、常勝じょうしょうを狙ねらうのは禁物きんもつだ。勝負しょうぶをしなければ勝かつことはできないが、必かならず勝かとう、絶対ぜったいに失敗しっぱいしないようにしようと意気込いきごんだら、緊張感きんちょうかんや気負きおいや、そんな余計よけいなものを背負せおい込こんで結果的けっかてきに負まけてします。(押井守おしいまもる『凡人ぼんじんとして生いきるということ』による)